お茶漬けなら、やっぱり京都

この本、面白いんですよ。あれって思うような京都の知識の隙間を鋭く取りあげて、京都の歴史や人情を描いています。ももりは京都に生まれ、京都の田舎で青春前期を過し、中京に嫁いで、今では京都ほど住みやすいところはないと思っていまが、それでも、京都には京都独特のクセがあるとは思います。そのクセさえ呑み込めば、京都はとっても住みやすい。いい意味でドライ、適当に距離を置きながら、波風たてずに助け合います。長い間、都びとで、権力者の目に留まらないように助け合ってきた土地柄なのかもしれません。
京都が多分に誤解されているのは、あの、「お茶漬け」の落語。京都の人が
「まあ、上がってお茶漬けでも」って言ってくれても、それを真に受けてはダメ。おあいそを言ってるだけで、心の中では、「はよ帰ってえな」って思ってる・・・とか???そんな事はありませんよ。お茶漬けがないのに「まあ、お茶漬けでも」とは言いません。どうぞ、喜んで食べてあげてください。
でも、こんなももりでも、せんど、腹を立てた京都のあいさつ言葉を一つ二つをここでバラしましょう。中京の真ん中の、古い家に、たった一つ粒落ちた異人種みたいなケッタイな嫁だった頃のこと、まあ、例えば・・・ちょっとお出かけ・・ご近所のちょいウルサオバサンが「どこ行きえ??」って聞いてきます。この言葉にどんなに腹を立てたことでしょう。
「ええとぉ・・・ちょっと大阪行って、そこから神戸へ・・・」なあんて、答えながら心の中で「なんで、こんなプライヴェートなこと、聞かれなあかんのん???」ってプリプリ。でも、それは、ほんのあいさつの言葉なのです。「こんにちわ」の代わりなんです。。「ちょっと。そこまで」って答えれば良いだけなんですよ。それに気がついたのは、大分たってからでした。そう、どこへ行くときだって「ちょっとそこまで・・・」。相手はそれ以上は聞きません。「あ・あ・あ・聞かれたくないんやな」って感じなんです。そこのニュアンスは、ちょっと説明がむつかしいかもしれへんなあ。つまりぃ、やんわり取材拒否してる。
又々、姑が寝込んだ時、「おばあちゃん、どうえ??」って・・・・・「昨日からちょっと熱があって・・・ご飯が・・・」なあんて・・・ある日、気がつきました。相手は別に何も知りたがってない。「こんにちわ」の代わりなんだって。「機嫌ようしたはります」って言っとけば良いだけなんです。相手に意地悪を言っているという意識がないのに、こちらだけが腹を立てているってのは、エネルギーのムダ使い。という風にすっかり京都の風になじんだももりです。写真は、黒田正子著「京都の不思議」光村推古書院
黒田正子氏に触発されて今年は、ももりも京都について書いていてみようと思っています。せっかく京都に住んでいるんですもの。ナマ情報もできるだけ取材しましょう。(No499)
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