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2018年7月27日 (金)

ノーベル文学賞って

 カズオ イシグロ。先日ノーベル文学賞を受賞したイギリス在住の日本人作家の「日の名残り」を読みました。 



 もし、必死に頑張って生きた人生が、それほど価値のないものだったと???今までの価値観をひっくり返される、否定される・・・・これって、戦前の日本人、軍国少年たちはみな体験したこと。いちずにお国のことを考えた人ほど、喪失感は深刻だったでしょう。
 苦々しく思い出します。戦後の教育は平和教育という名のもとにすべてを否定!!!左翼思想???日教組なんか・・・反戦教育という名のもとに、行き過ぎた平等を!!!今、若い世代は「お国のために」なんて???ヘデモナイ???
なんて、ももりの想いは、本から離れてしまいました。



もし、絶対的な尊敬の対象が裏切り者との評価を受けたとしたら???



 カズオイシグロ「日の名残り」…舞台はイギリス。貴族の古い大きなお館に、執事として完璧な自分であったはず。一生をこの仕事こそと思い、このお方こそ絶対とあこがれてお仕えした執事人生。22人ものお客を迎え、何一つぬかることなく完璧にお屋敷を仕切る。世間的にも絶対的な名声と尊敬を受けていたはずのご主人様が、ある日、社会からは裏切り者と評価される・・・ナチスの協力者であった・・・人生の老残の日に・・・突然、目からうろこみたいな見方の逆転があったとしたら???


 
 自分の判断をもたず、滅私奉公。ひたすらご主人様で生きた老執事。ご主人様はなくなり、新しいオーナーはアメリカ人。「一か月ほどアメリカへ帰るから、その間、車を使って旅をしてきたら」と言ってくれます。「こんな美しい国にいながら何も見ないで死ぬのは惜しい」素晴らしい車で服装にも気を配り、何しろお館の名をケガしてはいけないから。一歩お屋敷から外へ出た世間の人たち・・・初めて知る価値観の違い。
 自分を抑えた重苦しい執事の世界の中で、唯一登場する溌剌とした若い女中頭。その娘の激しく生々しい感情を、ひややかに無視した自分・・・



 なかなかしんどい本でした。レトリックっていうか・・技術的、構成にも凝りすぎ???もうちょっとすなおに書いてくれたらもっと読みやすいのに・・・なあんて、フラチな読者です。でも、また違う本も買ってきましょう。

 

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コメント

ざっくりと紹介文は読んでいましたが。
そうなのですね。
自分のモノサシ、徹底的に否定されると、自分の人生そのものを否定された気分になりますよね。
下鴨神社、行かれたのですね、懐かしいわ。
近くの大学の寮に息子が院も含めて6年も居ましたから。
ふたばの豆餅がいつも、お土産でした。

投稿: くちかずこ | 2018年7月27日 (金) 22時43分

批難ではなく「非難」でした。

ランボーの第一作で主人公が言言った言葉がスタローンの思いです

「俺たちは国のために命がけで戦った。だから、国も俺たちを愛してほしい」

投稿: 玉井人ひろた | 2018年7月27日 (金) 17時50分

太平洋戦争だけじゃないです。
アメリカのシルベスタローンが主演監督した「ランボー」という映画は「ベトナム戦争」の帰還兵がアメリカ国内で体験した海兵隊員の事実を基にした映画です。

国の命令で命がけでベトナム戦争を行い、無事終戦でやっと祖国に帰国したら待っていたのは歓迎ではなく、「戦争犯罪者」として国民から罵倒され、避難された海兵隊の政府や国民への「なぜ?」という思い、よくあらわした映画でした。

投稿: 玉井人ひろた | 2018年7月27日 (金) 17時47分

信じていたものが、規範と思っていたものが、ある時を境に全否定ですね。
環境?、境遇?、が否応なしに、固定観念を持つようにでしょうか。自分で見聞きして判断してるつもりが、本当は???だったりして。でも、自分の判断を信じるしかありません。

投稿: kazuyoo60 | 2018年7月27日 (金) 12時35分

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