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2018年3月10日 (土)

春を訪ねて・・・醍醐寺

 先日醍醐寺へ行ってきました。霊宝館に展示されるという宋時代のお経を見てきました。散逸を免れて、今日まで、ようまあ、無事に!!!古文書・・・これはちょっとむつかしすぎました。




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 しきりにうぐいすが鳴いています。今年初めてのうぐいす・・・


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 ももりが目をむいたのは、ルート
マップの上、平重衡の墓。ここへはぜひ、また来ましょう。



平重衡・・・美しい、華のような若者…この若者は南都(奈良)焼き討ちという汚名に耐え、そして殺されました。


 1180年(治承4年)12月28日。南都(奈良)の都では、東大寺、興福寺炎上・・・堂塔、仏像、貴重な経典,が全て消え失せました。平重衡を総大将にいただく平家の軍勢は般若寺近くに陣をおきます。まっ暗闇に火を…ということで近くの民家に放火。おりからの風にあおらられて火はアッというまに広がり、大仏殿はじめ一切を灰にしてしまったのです。大仏殿の2階に逃げ込んだ僧俗3500人が焼け死んだといいます。なんという・・・・バチあたりな・・・東大寺は聖武天皇が大仏を建立して建てられた皇室のお寺、興福寺は藤原氏の氏寺です。僧兵を養って好き放題だ…とはいうものの・・・


 同じこの年、9月には、富士川で、源氏との戦い。鳥の羽音に驚いて戦う前に全員逃げてしまうという恥多い敗北を喫し、平家はもはや落ち目です。後白河は平家追討の令をだしたと知って怒った清盛は、後白河法皇を六波羅に幽閉してしまいます。追い詰められていく平家に、いよいよ後白河の厚顔な手際がさえてきます。



 清盛は、翌治承5年2月に死。1月に亡くなった高倉帝の後、後白河の院政再開。この年前後、未曾有の飢饉で餓死者が加茂河原を埋めたといいます。後白河は東大寺再建の令を出して、清盛の後をついだ宗盛は法王の幽閉をといて、法住寺にもどします。

 

梁塵秘抄は後白河が選した今様を集めたものといいます。その中に


見るに心の澄むものは

社毀れて 禰宜もなく

野中の堂の また破れたる

子生まぬ式部の 老いの果て



波も聞け

小磯も語れ 松も見よ

我を我という風 吹いたらば

いずれの浦へも 靡きなむ



どうですか・・・・後白河というお方・・・・かなわんなあ

 
 

 

 

 


 

 

 

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コメント

kazuyoo60様   奈良を焼いたって悔しいですよねえ。東大寺、興福寺。東大寺は聖武天皇、いえいえ、国のすべてを映した大きな宇宙です。興福寺は藤原氏の氏寺ですもの。すべてのお宝が灰になったなんて悔しい限りです、。でも若き貴公子は名目上の大将でしょうし・・・歴史って、人間って、残酷ですねえ。でも、重衡さんのお墓参ってきましたよ。そのうちにアップします。


山桜様   後白河というお方、、、今様狂い・・・どこか常に第三者的な見方をしてるような・・・保元、平治、木曽義仲、鹿ケ谷、以仁王、源平・・・ゼエンブあのお方の御代です。


すみとも様   一度お目にかかりたくなるような記事、いつも面白く拝読しています。もう、桜は咲きましたか???これからは京都もいいですよお。

投稿: 山口ももり | 2018年3月19日 (月) 09時47分

早くも春の散策が始まったのですね^^
醍醐寺 霊宝館に展示された宋時代のお経・・
ご覧になれましたか^^

今日まで、ようまあ、無事に!・・・ですね。
二・三年前の 公文書すら どうとやらで騒いでおりますのに~~ww
メソポタミア文明時代にならって記録する媒体を紙やデジタルデータから粘土板に移行するよう検討! なんて冗談も飛んでましたよ!キャハ!
 
 こちら 家の中にボケの花!です^^ 

投稿: すみとも | 2018年3月16日 (金) 09時43分

「心の澄む」とはどのような状態なのでしょう。
「しんと静かな透明な哀しさ」なのか、
「すっきり気分が晴れる思い」なのか。
きっと今の感覚とは異なる心持なのでしょうけれど、
選んだお人が後白河さんであるなら、後者もありと思ったり・・・

投稿: 山桜 | 2018年3月13日 (火) 18時33分

経典ですか。現代の文字でも?なのに、古い漢字は全く分かりません。1文字くらい読めるのがあるのかな?です。
>美しい、華のような若者
どんな方か、その時に写真機があればですね~。
ただただ、敵憎し、勝つことだけが目的だったのでしょうね。大将が直接火をつけたはずはないと思いたいですが。
時の為政者は自分の意に染まないものを打ち負かして---、今も同じかもしれません。

投稿: kazuyoo60 | 2018年3月10日 (土) 09時34分

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