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2018年2月12日 (月)

都がもえた日

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 古典平家・・・琵琶法師が語ったという平家物語は鎌倉時代に成立したもの。平家と戦って天下を取った鎌倉の勝者の歴史です。だから・・・清盛を徹底的に愚かしく悪者に仕立てている…ということのようです。


 京都に都がうつって、平安時代…鳴くよ うぐいす 平安京・・・794年です。それから、このお方が皇位につかれるまで380年近く、都には大きな戦いはなかったといいます。
このお方こそは、後白河天皇。このお方が26才で天皇になられたのは1156年。途端に、保元の乱。2年後には平治の乱。そのあと、鹿が谷の陰謀、以仁王のクーデター、敗者はようしゃなく、首をうたれました。やがて全国に源氏が興り、木曽義仲が都へはいるのが1183年。そして義仲を討った義経が入京、平家は都落ち、壇ノ浦で滅びます。そのあとも、各地に戦は続き、1192年、このお方、後白河がなくなられるまで、都は戦火にさらされました。どうですか…上は南都焼き討ち、平家が奈良、東大寺、興福寺を焼きました。下の絵は平治の乱。都大路を信西の首をかかげた兵が行進しています。あ・れれ???信西は坊主頭のはず???何でぶらさげてんのやろ???




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一方、天皇は仏教に帰依すること深く、また、怨霊をも恐れ加持祈祷もやったといいます。でも…この方、今様狂い。「梁塵秘抄」なる本に今様をまとめました。{遊びをせんとやうまれけん} …何度も、幽閉されたり、一人で脱出したり、人を利用したり捨てたり・・・裏切ったり、だましたり・・・それでも・・・このお方を担がないと天下に号令できなかったというのが日本の歴史の不思議です。このお方…どんな時もひやひやと冷静です。第三者的に自分の状況を把握、分析、一人で動きます。つまり???ゼエーンブ、おアソビやったんかも???清盛も義経も…遊ばれて滅ぼされた???




 
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上は三十三間堂。清盛が後白河法皇のために建てました。




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鹿ケ谷の陰謀-・・・1177年。京都東山、ノートルダム女学校の北にある細い道を上がっていくと山荘跡があるといいますが、行ったことはありません。ここで、清盛、平家打倒の計略がねられましたが未然に発覚。一味の一人が垂れ込んだのです。清盛は怒って、首謀者、僧、俊寛と他二人を鬼海が島(今の硫黄島???)へ流罪。しかし・・・清盛は法皇に手を出すことはしませんでした。


 以仁王の陰謀。1180年。平家が力を誇示し、摂関家や天皇家を圧迫。後白川の第四皇子、以仁王がひそかに全国の源氏に平家追討の令旨をとどけました。このクーデター計画は失敗しましたが、これをきっかけに、各地に反平家勢力が勃興。平家滅亡につながります。

 下は平家納経。平家が当時jの技の粋を駆使して、厳島神社に奉納した写経です。平家の女たちの手になるといわれています。これが、また…なんともロマンチックですばらしいのよねえ。平家の男たちは徹底的にほろぼされましたが、女たちは、なんとか生きのびたようです。

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政治ってこわいものですねえ。後白河が死んで頼朝が鎌倉に幕府をたて、鎌倉時代になります。この後白河というお方、皇位についてたった3年で幼帝に位をゆずり、院政をしきます。この方が66才でしぬまで、なんと5代の幼帝が位につきました。二条、六条、高倉、安徳、後鳥羽・・・みんな幼い天皇です。政治は・・・そりゃあ・・・むちゃくちゃですよねえ。

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コメント

絵巻物を隅々まで良く見ると、製作(を命じた)者の意図やその当時の風俗まで想像できて興味は尽きませんね。 美術館などではハイライト部分しか見られなかったのが、国会図書館などのデジタル美術館<http://dl.ndl.go.jp/>では見ることが出来るようになって時間が幾らあっても足りないですね。

投稿: 山桜 | 2018年2月17日 (土) 15時40分

後白河天皇に権力欲があったのはもちろんと思いますが、取り巻きもきっと利用したことでしょう。忖度は、その頃はもっとだったのかなと。(笑い)
緻密に描かれていて、当時が目に浮かびます。
1度味わった権力、並大抵では人に渡せないのでしょう、きっと。

投稿: kazuyoo60 | 2018年2月13日 (火) 13時42分

歴史は為政者の歴史で、私も圧倒的に源氏びいきでした。
それが日経新聞小説「平家」で一変。開明的経世家、政治改革者としての清盛に、すっかり魅了されました。
この辺りの複雑な政治の絡み合いは、暫くすると忘れてしまいます。
ももりさんのブログは脳の活性化になります。ももりさんの歴史講座は健在です!!!

投稿: ちゃぐまま | 2018年2月12日 (月) 21時12分

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