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2015年1月24日 (土)

こぎくさんと父母

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 ももりが川柳に興味をもったときいて、丹波の絵のお仲間、小百合さんが、「父も川柳が好きでねえ。ぜひ読んでください」といってくださった本二冊。遺稿集「秋海棠」と「しらぎく」です。


 帰りの汽車の中で早速よみはじめましたら・・・「しらぎく」の方に、ももり自身の父と母の寄稿をみつけました。「あららら・・・なんと・・・」

 「秋海棠」は小百合さんの母上(汀さん)が出版されたご主人様の遺稿集です。汀さん(みぎわさんてお名前、ステキでしょう)はももりが小学校の時には、同じ小学校に在職中の先生でした。ちなみに、その時、ももりの父が教頭でした。昭和52年とあります。


 「しらぎく」は小百合さんのおばあ様、こぎく様の句集で、こちらは息子と嫁、つまり小百合さんのご両親が母堂の短歌遺稿を出版されています。昭和56年とあります。下、写真はこぎく氏。
 ほとけ様のような優しい、しかし、芯が強い明治の女性。教師として32年をつとめあげ、嫁である汀先生を全面的に応援。乳飲み子の小百合さんを毎日、職員室へお乳を飲ませにかよわれたといいます。


 ももりの母が寄せた文の中で、母は切々と思慕の心をのべています。ご飯の炊き方もみそ汁の作り方も知らなかった師範学校を出たばかりの母が受け持たされたのは、家庭科の授業・・・さつま芋饅頭の作り方を教わって、何とか授業をしたと・・・・そのさつま芋饅頭・・・ももりは食べています。


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 母の文中、胸キュンのところあり
 20才を中心にして5・6年の間に、実母、実父を亡くし、すぐ結婚して養母(姑)をなくし、次の母を迎えた私の日常は、大海に出た木の葉の如く、もまれもまれて生きる力を失った時に、先生のやさしいお言葉に力づけられて思い直したことも再三ではございません。私の心の中を一番よく理解して下さったのは先生でした。
 終戦の頃京都から帰ってまいりました。道で先生にお会いする毎に「としこさん、あんたは若い時本当に苦労しはったねえ。ようまあ、ほんとに辛抱しやはったねえ」とおっしゃいました。先生のお顔にも、又私の顔にもいつの間にか涙が一杯で「本当にねえ」と後はいつも声になりませんでした。原文のまま

 母が、後添えとして入った義母に散々いじめられた話はよく聞いたものです。


 同じ「しらぎく」に父の短歌が三首


 まちかどの後ろすがたの師は若くその日ひとひを心なごみぬ 

 校庭の笹生の影にたてる師のおごそかなりしを今もわすれず


 喜寿の師の越えきたりたる道標を吾のしるべと生きなんとおもう

 ももりも、今、夫は病み、心の半分をとられたようで、他には何も集中できません。でも・・・・こぎく先生のように・・・吾のしるべと・・・強く、やさしく・・・シュン・・・生きなんとおもいます。

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コメント

kazuyoo様   父は「じっとしとれ。いばらの中でもがいたら 傷が深くなるばかり」といったと聞いています。憎らしい後添えは財産もほとんど売り払ったとか・・・ただ、兄がもう生まれていたからどうしても兄の籍を抜けなかったと聞いています。裁判沙汰だったらしいですよ。

nyar-nyar様   ホントなら、今頃インドでルンルン。当分楽しみはおあづけですねえ。ま・あ・あ・・・・ここは、ガマン ガマン・・・


すみとも様   コメント、本当にありがとうございます。推敲って???しない方がストレートでいいかも???コチトラ、我流ですから・・・なあんていばります。
 芸術は 我流にこそ咲く 野辺の花

 春来たか 重い土あげ ヒヤシンス


山桜様・・・お・お・お・・・やめてよおお。とんでもない。エエかげん人間です。


小百合様   きっとあなたの絵はその内に光が当たると信じます。展覧会以外のところでね。展覧会は激しい競争の場でもあります。あなたの絵は優しい。優しく甘い。でも・・・本当に絵に人がもとめるものは、理屈っぽいヘンテコな説明のいるような絵ではありませんよ。今の絵を大切に育ててください。

投稿: 山口ももり | 2015年1月27日 (火) 08時19分

絵の教室が終わった夕方ももり先生から電話、白菊に父の短歌と母の文があったよ、電車に乗ってすぐ読み始めてと、ページ数を教わりすぐ読みました。心がこもった短歌に文嬉しかったです。あなたは幸せな人やなあとも言ってもらって、私の来し方を見直す機会にもなりました。おばあちゃんの写真も載せてもらって、嬉しいコメントももらってありがたいばかりです。全部ももり先生のおかげです。ももり先生にこの本もらってもらって良かったなあと思いました。私が絵を続けてこられたのはももり先生の励ましがあったおかげです。これからも変わらずお願いします。そしてコメントをよせてくださったみなさんありがとうございました。

投稿: 西浦小百合 | 2015年1月25日 (日) 22時02分

このように人生の「師」と思慕される生き方の何と尊いことでしょう。

私にとって、ももり先生は正にそのような「師」のお一人です。
不肖の弟子の端っこですが、そっと背中を追って参ります。

投稿: 山桜 | 2015年1月25日 (日) 17時53分

素敵な遺稿集との出会いですね^^ 

  ももりさまの応援団長小百合さまの粋な計らいにも感謝ですね。

 懐かしい若き日のお父様お母様にも会えましたね。
  
  こぎく先生 優しいお顔ですね。 
 
  夫病みて心半分虚ろなる吾に染み入る句集抱きて
・・・でしょうか。。  キャハ!推敲もせず口から出まかせです○o。.  

  私達も生き様が顔に表われる歳になりましたね 凛として優しいお顔目指しましょうね^^
   

投稿: すみとも | 2015年1月25日 (日) 10時59分

素敵な縁で繋がっていたようですね、
普通に暮らしている私などは
このような奇跡に近い事柄は起きません。
素敵ですね~

投稿: nyar-nyar | 2015年1月24日 (土) 21時36分

なんという縁でしょう。ここはエニシとしたいです。
胸がじ~とします。辛抱も相手様が支えて下さってこそですね。

投稿: kazuyoo60 | 2015年1月24日 (土) 13時16分

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