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2012年9月28日 (金)

衆愚とマスコミ

Pari_006
   


 次に行く旅はフランス。パリで一日ゆっくり出来そうですから、フランス革命の跡を歩き回ってみたいと思っています。もう1日あったら中世のパリの遺構をめぐりたいのですが、とりあえずは革命のパリを。


 改めて、何冊かのフランス革命の歴史を読み返しています。膨大な人物が登場する激動の80年間です。ルイ16世処刑で絶対王政崩壊、革命政府の血みどろの主導権争い。そして未曾有の混乱と飢餓。今こそとばかりの外国の侵入。ナポレオンが出なかったら、今、フランスと云う国が存在したか。ルイ16世がギロチンの露と消え、ルイ18世が王位につくまでの21年間の革命の恥部。そして復活した立憲君主制とは名ばかりの反動の王政の恐怖政治。7月革命、2月革命、ルイ・ナポレオンの第ニ帝政の崩壊、パリコミューンまでを大雑把にでもつかみたいと、これは、又、大きすぎる望みです。


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 シュテファン・ツバイクは「マリー・アントワネット」の中で書いています。

 フランス革命においてはーーー他の全ての革命とひとしくーーーあきらかに二つの型の革命党員が際立った対照を見せている。理想のゆえに革命を奉じた者と、怨恨から革命に走った者とである。大衆の水準を抜いて豊かであった前者の側の人たちは、大衆をおのれの水準にまで引き上げようとし、これに反して、久しく不遇の境のあった他方の人たちは、自分より上の暮らしをしていた連中に対して復讐をしてやろうと言うのであった。中略・・・胡散臭い過去の持ち主で、劇場の金を横領のかどで公然罰せられたことがあり、無職無節操の彼は、追いつめられた獣が皮に飛び込むように「カメレオンが色を変えるように革命の激流に身を踊らせたのであるが・・・時代の潮流が彼を載せて運んでいく。・・・革命時、声高にフランスのありようを罵倒し、大衆に媚びた不潔な人非人、この尤も凶暴な大言家・・・・ツヴァイクが暴露する一革命指導者の人物描写です。 


 低級下劣な大衆誌・・・革命の生んだ尤も低劣な大道新聞紙上、彼のペンは益々赤くなる「まるでセーヌ川がパリの大汚水渠ででもあるような・・・下劣極まる調子で、最下級の、どん底の階級のいとうべき本能にへつらい、こうして革命の国外に於ける名声を一切うしなわしめた・・・・フランツ・シュテファンは怒りに震えてこう書いています。


 革命のありようは、すぐに理性を失う大衆の怖ろしさ、低俗なエゴ、まさに血で血を洗う・・・怖ろしい大衆の意識操作。これは何も、フランス革命だけではないにちがいありません。

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コメント

kazuyoo様   相棒なんかはフランスなんて負けてばっかり・・・っていうんです。確かに、フランスの歴史は負けが多いようです。でも、だから、さっさと負けたから破壊されてないって云う分もありそうです。旅をして思うのは、やっぱり文化を破壊するなんてのは攻める方の教養のなさです。


ちゃぐまま様  今、あっちの本、こっちの本と読みかじっていますが、どの本も実によく調べてる。いっちょ、私も書いてみたい!!!なあんてね。故意に捻じ曲げられた資料が余りに多すぎるんですって。


浜辺の月様  いいっぱい描いてきますよお。ホントならパリくらいはゆっくり一人で滞在したいんですけど・・・・でも、その内に・・ね。

投稿: 山口ももり | 2012年10月 3日 (水) 09時31分

ももりさん、フランスへ行かれますか~~。
楽しんでたくさんスケッチしてください。
出来ればブログアップもして下さい。
絵を楽しみに文章も楽しみにしています。
革命、衆愚ですかーーー。
チェ・ゲバラの映画を観た時は感動したものですが、実際にはそう上手くはいかないのですね。
その後のキューバもカストロの独裁に近い感じですしね。
日本人が革命を望まないのは、色々な理由や背景があるのでしょうが、静かな落ち着いた真面目な民族性が感じられる日本人の民族性は、わたしは好きですね。
その静かな落ち着いた真面目な民族性が、ある意味革命を望まないのかもしれないですね。
日本人とは違う民族や国はたくさんありますが、一度だけ海外へ旅行へ行ける、行くことを許されるのなら、フランスへ行ってみたいです。
ももりさんの旅のスケッチと文章はだからとても楽しみです。

投稿: 浜辺の月 | 2012年9月30日 (日) 23時16分

最後の3行!
まさに時代を超えて今も、の感があります。
日本人がここまでは自分を貶めないのは、
民族性というものがあるのでしょうか?

「歴女」のアンテナはフランス旅行を控えてますます
冴えていますね。

投稿: ちゃぐまま | 2012年9月28日 (金) 21時37分

フランスが待ってますね。日本の激動期もですが、衣装や調度、建物、フランスの華やかさもドラマに与える影響が大きくて興味を引きます。
ルイ16世達を処刑した貴族も処刑されたとか、今日の友は明日の敵の時代もあったのでしょう。

投稿: kazuyoo60 | 2012年9月28日 (金) 13時43分

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