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2011年7月19日 (火)

中世の芸術  ロマネスク

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 上の写真は12C,中世ロマネスク、レオンのサン・イシードロ教会の壁画です。農民の1年の仕事を月ごとに描いています。麦刈りと葡萄の収穫。2枚目は???さ・あ・あ・・・??なんて楽しい!!!なんて素朴!!!絵を習う前の子供の絵と同じです。ゴシック教会が天にも届けと、一斉に高くそびえるようになる以前、2階建て???地下室くらいだけをそなえた素朴なロマネスク教会が各地に残っています。 


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 上はオビエドのサンタマリア・デル・ナランコ教会。ロマネスクより2世紀早いプレロマネスク様式ですって。今回の旅、添乗のお嬢さんが素晴らしく博学で、解説がとても充実していたのが嬉しかったです。


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 ゴシックになると天井が高くなりすぎて柱頭の彫刻は見えませんが、ロマネスクは柱頭の飾りがなんとも楽しい。素朴でユーモラスで・・・ネ

 ももりが断片的に読みかじったところでは、ロマネスクと呼ばれる様式は、AD10世紀後半から13世紀終わり頃まで。当時、各地に続々教会が建てられた。近くに産する素朴な石を使い、壁には名も知られぬ芸術家が素朴な絵をびっしり描いた。柱頭には愛嬌タップリの聖人や悪魔などを掘り込み、文字を知らぬ民衆にキリスト教の教えをわかりやすく説いた。ゴチック以前・・・・
 中世とは西ローマが滅んで、新しいルネサンス辺りまでをいうらしいけど、勿論、歴史はすっきり区切るなんてコトはムリなんです。

 476(死なむ)の年に、西ローマ帝国がほろび、西から押し寄せたフン族(ハンガリーか・・・??)に押し出されるように、ヨーロッパ各地に渦を巻いて暴れまわったゲルマン人。当時、ゲルマンと総称される人々は文字を持たず、シーザーのガリア(フランス)戦記やタキトゥスの「ゲルマニア」くらいから、文字で知る情報は途切れるようです。

 800年には、カール大帝がローマ教皇から王位を譲りうけ、キリスト教が、特にフランスがヨーロッパの中心に座った時代。
 その後、12世紀頃になると聖遺物崇拝が流行し、各地に素朴な教会がいっぱい建ち、巡礼が動き回った、と、いいます。聖遺物と言ったって「キリストの涙が3滴」とかが、水晶やキンキラの容器に入って、それを民衆は必死で拝んだんです。まああ・・・可愛いというべき・・・でしょうね。

 ローマ帝国が滅びて、ローマの文化も本当に破壊されたとか。なにしろ、ローマの建造物の大理石を自分達の建物にシッケイしちゃったっていうんですから。だぁかぁらぁ・・・ローマの臭いがちっともしない新しい文化が生まれた・・・んじゃない???

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コメント

専門の絵師集団の壁画ではないということですか。博学のお嬢さんで良かったですね。奥が分かったほど、興味が深くなりますもの。
あらら、ゲルマンでも古い時代には文字が無かったのですか。古い時代のは彫刻や絵画、偶然に残ったもの以外は無理ですね。書物だって同じ運命でしょうけれど。

投稿: kazuyoo60 | 2011年7月21日 (木) 10時49分

miwako様  旅の疲れ???ですか・・・旅から帰ったら疲れてる間がないんです。今回も、2週間近いたびの2人分の洗濯物、留守居の釣りキチの洗濯物・・・さ・あ・あ・・・必死です。旅行中よりもね。ザラザラした床も・・・私を休ませてくれません。教室だって休んだ間のを取り戻さなくっちゃ、ね。時差ボケなんていってられないんですよ

チャグママ様  キリスト教とギリシャ神話の知識なくしてはヨーロッパの絵画に近よれないでしょうね。ま・あ・あ・・印象派以前までは・・・ね。旧約聖書も登場するわけです。旧約聖書にハマりました。絵にドラマ性があるのは楽しいです。

あきみず様  ともかく12世紀、巡礼が凄くブームだったそうです。巡礼道に沿って小さな村々ができ、その村の真ん中に教会が建った。市民、特に商業者が金を得る以前、農業の発達によって出た余裕がロマネスクの教会と云うことでしょうか。商売人が力を持ってゴシック・・・と解釈しています。

投稿: 山口ももり | 2011年7月20日 (水) 07時53分

人の沢山集まる教会にこのような生活のあり方が
画かれている わかりやすく小さな子供にもわかるように
なっているのがいいです 有名でない小さい教会のほうが
素朴で景色の中に溶け込んでいます。

投稿: あきみず | 2011年7月19日 (火) 19時53分

今日の「講義」もとても面白かったです。
私の中のバラバラな記憶がここのブログで濾過されると、きちっと要領よくまとまってくるので、あやふだった知識が生き返ってくるのです。ほんと!

私の見る壁画はいつもキリスト教関係ばかりで、中世の農作業や生活の壁画を一度見たいのです。
そういえば、この壁画は先ほど記憶遺産に登録された山本作兵衛さんの描き方と通じるものがあって、そこはかとない温かさを感じます。
ロマネスク時代をイメージしたときの温かさが「人の寸法」に快くなじむ気がします。

ももりさんの旅行の選択眼にいつも感心します。

投稿: チャグママ | 2011年7月19日 (火) 16時52分

今日は、台風でなければ万葉会だったのですね^0^g
涼しいお陰で体調が戻りましたが、お師匠様は御疲れが出ていませんか?
ご自愛下さいませ~♪
絵~~ッと、私はゴロゴロと座敷ブタで御座います。えへ!

投稿: miwako | 2011年7月19日 (火) 11時59分

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