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2010年1月21日 (木)

「火の路」松本清張 読了しました

Hinomiti

 ナッカナカにホネ・・・な本でした。いつもお話しています酒徒善人さんのブログで、記憶に残った松本清張「火の路」を、偶然、古本屋でゲット。飛鳥の石造物を見て歩いたのは昨年の秋、何か意味ありげな出会いです。
 「さてこそ・・」と読み始めましたが、ナッカナカにホネ。作家は論文の抜粋を延々と読ませます。
「なんで作家ってこんなに頭がええんやろ???」とぼやきながら・・・それでも、面白かったです。
上おスケッチは吉備姫王檜隈墓(きびのひめみこひのくまの墓)の墓に置かれた謎の石人4体。きびのひめのみこは、説明書きによりますと皇極女帝の母とあります。

 飛鳥の石造物、「なんで、この形に???」「何するためのもん???」「どないして、こんなもん作った???どんなもん使うてこんなもんが作れたんやろ??」ももりですら不思議でならなかった謎の石造物。そのマジックボックスに入り込んだ女性研究者は、飛鳥からイランへ。大学という閉鎖的な研究集団。自由な発想を小バカにする権威主義、盗掘なども取り込んで、物語は進んでいきます。スケッチ中は亀石strong>


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 きびのひめのみこは、説明書きによりますと皇極女帝の母。

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 談山神社には「多武峯縁起絵巻」と云う、確か国宝だった??絵巻物があり、そこには、有名な曽我入鹿の首がふっ飛んでいる場面が描かれています。ホラ、画面、真ん中に入鹿の生首がふっ飛び、手前、頭が落ちた首から血がドバッと出ています。その時、まさに、御簾の中にいる女帝が皇極さん。皇極女帝は息子の天皇の死後、もう一度帝位につき、斉明天皇と称します。小説「火の路」では、若き女主人公の学者が、これらの石造物を創らせたのが、まさしくこの斉明女帝ではないかと、大胆な仮説を立てたのです。
 飛鳥の謎の石造物は、ゾロアスター教(拝火教)の祭壇であり、酒舟石の怪しげな彫りは、ハッシシなぞの薬草を磨りつぶし、混合した施設だった・・・仮説は小説に膨らんでいきます。ももりも、この異様な石人たちがハッシシで酔っ払って踊り狂うなんて、飛鳥古代の世界にさまよいました。
 ももりがもし、小説家なら、目の前で入鹿を殺されたショックで、斉明天皇は新しい信仰にはまったってことにしたいなあ・・・スケッチはハッシシなんかを磨り潰したという酒舟石
 

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 「大化の改新」のきっかけとなった曽我入鹿の生首ふっ飛び事件につき、面白いページをつけました。
http://www.bell.jp/pancho/kasihara_diary/2004_12_08.htm

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コメント

明日香の石仏群 みんな廻られたのですね
酒船石の謎 昔NHKでこの特集がありイラン
まで取材にいった番組がありました
明日香はロマンにあふれたところです。

投稿: あきみず | 2010年1月22日 (金) 22時43分

私は,生まれてからず~っと奈良に住んでいます。
主に,山の辺の道から飛鳥にかけてブラブラしています。
この小説は,私の生活範囲が舞台だったので,
興味深く読むことができました。

投稿: 酒徒善人 | 2010年1月22日 (金) 17時51分

石仏たちですか。それも古い時代のですね。檜隈ですか。今は読めますが。(笑い)
日本にも、仏教以外の何かが渡ってきた可能性、否定できませんよね。
とりわけ難しく書くことで、奥深さを表現されたのでしょうか。

投稿: kazuyoo60 | 2010年1月21日 (木) 12時23分

飛鳥の不思議な石造物、謎ゆえにいろいろな仮説が立てられるのですよね。
飛鳥からイランへ・・ゾロアスター教!これは是非とも読みたいです。(松本清張にこのような作品があるとは知りませんでした)
以前の記事で紹介されていたハプスブルグ家の本にも興味があります。
本を読み、絵を描き、旅をし、ももりさんの日常は豊かですね!

投稿: さらさ | 2010年1月21日 (木) 12時19分

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