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2008年10月21日 (火)

刑務所で守られた人たち 映画「破獄」


Kokura001

新幹線の切符を下さった方がいて、2日間、長府、下関、門司、小倉とスケッチしてきました。快晴で、さわやかな海風を身に浴びてスケッチ。これは、もう、最高っ!!!でした。往復の新幹線の5時間。「破獄」吉村昭、読了しました。
 昭和11年、青森刑務所脱獄、昭和17年、秋田刑務所脱獄。昭和19年、網走刑務所脱獄、昭和23年札幌刑務所脱獄。4回の脱獄事件を扱っていて、綿密な取材にもとづいたドキュメンタリーともいえる小説です。先日BSで、緒方拳の映画「破獄」を見て読み始めたのですが、なにしろ、中味はお硬い。文章は簡明で、難解なことはないのですが・・・ももりが全く知らなかった社会の一断面です。
 稀に見る肉体的な特殊能力と知能、看守との心理作戦を描く一方、第2次世界大戦の敗戦から戦後に向かう世情の厳しさなど、心に残ります。囚人に配給されるのは1日6合近い米、雑穀。一方看守の方は食糧難で遂に、1日2合3勺の米。囚人たちは、食事のみが愉しみで、それを奪うと暴動の怖れもあり、厳守する方針が貫かれます。
 若い看守たちは戦線に出兵し、年をくった看守たちの疲労は極限に達していきます。極寒の獄舎の夜の監視。囚人たちは上2枚、下1枚の夜具にくるまっていますが、看守たちは、逃亡が起きた際の身軽さが必要ということから、上着を着ることすら許されていません。そして終戦。アメリカ軍の横暴。日本人は野蛮人と決めつけて、囚人たちの方が優遇されるような環境、そして、監獄の中も外も、激しい食糧難。各地で囚人の暴動が起こります。
Kokura004

 緒方拳の「破獄」は、不気味な犯人を描いて、鬼気迫る緊張の映像が強烈でした。だから、原作を買ってきたのですが、原作は、脱獄犯よりは、むしろ、刑務所の中と外の、戦中戦後を描いて労作です。本当に、監獄に収監されている方より、見張っている方がはるかに状況は厳しいのです。こういう方々がいらして初めて、私達の平安は守られているのですね。スケッチは、関門海峡大橋と、下の関のレトロ地区にて 

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コメント

よい天気で最高の旅行日和だったのでは
長府、下関、門司、小倉は今まで行ったこと
無いとこばかりです ももりさんの行動力には
感服します 新幹線の中で吉村昭さんを
読まれたとの事 眠たくなりませんか
私はすぐに船をこぎます

投稿: あきみず | 2008年10月21日 (火) 21時37分

おはようございます。
下関や北九州まで足を伸ばされたのですか、天気はよかったのでいいたびだったのでしょうか。精力的なももりさんならでは・・本を読んで、スケッチも・・・勉強になります。
秋を満喫されていますね。ももりさんも我が家の安ちゃんも同世代・・パワフルですよね。

投稿: kju96 | 2008年10月21日 (火) 11時20分

ご旅行でしたか。ささっとスケッチなさって、ただただうらやましいです。
小説といえども時代背景なしには成り立ちませんね。生きるために必死というか、鬼気迫るような--、戦争だけは御免ですが。

投稿: kazuyoo60 | 2008年10月21日 (火) 09時27分

好天に恵まれたスケッチ旅行、良かったですね。
私はず~っと海の近所で暮らして来たので、越して来た当初は海の無い生活に違和感を覚えました。
が、今は山に囲まれた暮らしもいいかなと。
九州も長く行っておりません。
昔の上司が『日本に失望した』と言ってペナンに移り住み、その後『食べ物が口に合わない』ということで今は唐津に住んでおります。
一度訪ねて行きたいですね。

投稿: がんさん@大和の国 | 2008年10月21日 (火) 09時22分

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