「アメリカ彦蔵」 吉村昭
この本、赤信号待ちで、ママチャリを止めた七条堀川の古本屋にてゲット。100円なり。「書き込みが多いから」って結構部厚い本ですけど安い!!一昨日入手してもう読了しました。最近、TV「篤姫」につられて、幕末をウロウロ。この「アメリカ彦蔵」も又、目からウロコ。とても面白い本でした。
13才、彦太郎少年は、兵庫県播磨町から江戸へ向かう回船に乗り組み難破。太平洋を漂流し、アメリカの捕鯨船に助けられます。頭脳良く、明朗で誠実な彼は多くの人に出会い、特に子供のないアメリカ人夫妻には学校へも入れてもらうという幸運に恵まれます。夫妻の経営する貿易会社は倒産し、学校は途中で断念しますが、その後も貿易商人の人脈の中で成長したことが後々まで、彼を救います。
その中で、へ・ええ・と思ったこと。長崎の「グラバー邸」は、観光客を集めて有名ですが、彼は薩摩の武器商人でした。以下要約。
グラバーは薩摩藩の武器輸入を一手に引き受けていたが長州藩へも密かに武器を流していた。幕府は長州藩を厳しく敵視し、長州への武器を一切禁じていたが、薩摩藩はあくまで自藩で購入するようによそおい、武器を長州に流していた。だから・・・薩長同盟の密約はなったのである。
司馬遼太郎の「龍馬がゆく」なんかでも、あんなに敵対していた長州と薩摩が唐突に手を握るのには、どこか理解できないなあって感じていましたけれど、やっぱり、ここでも、踊っていた武器商人。ももりはブッシュだって武器商人に踊らされてたに過ぎないと、一人、信じているんですけど。イエイエ、戦争を起こすのは武器商人にちがいない・・・もう、そろそろこの武器は古くなってきたから・・・そろそろ次の戦争を・・とか。彦蔵の生きた当時、南北戦争が終り、劣悪な武器までダブついていたのでしょう。武器は常に良い商売になるのです。スケッチは鹿児島の鶴丸城と島津久光が武器を製造させていた尚古館
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コメント
玉井人様 ス・ス・スッゴイ!!!博学!!こちらはガクガク・・・そういえばフリーメイソン・・・「戦争と平和」のピエールもフリー・メーソンではなかったっけ???もう一度、「戦争と平和」を読みなおしてみる馬力は無いですけど。フリー・メーソンが世界を動かしているってことはチョクチョク聞きます。実際はどういうものなんでしょうか。又々読みたい本出現です。とても凄いコメントありがとうございました。
投稿: 山口ももり | 2008年10月 7日 (火) 07時06分
グラバーが武器商人というのは日本から見た目で武器を多く扱ったからに過ぎません。
本来は「フリーメイソンメンバー」「イギリス諜報員」「イギリス新聞記者」「海外留学代行業」「イギリス外交官」など多岐にわたりますね。
このころの海外に居るイギリス人は皆そうだったようです
薩摩に武器を売っていたのはグラバー直接じゃなく坂本竜馬がエイジェント業務代をしていました。
長州と薩摩が同盟を取り付けたのはグラバーで竜馬はただの代理人ですね
フリーメイソンという秘密結社は世界でいろんなことをやっていますが、そのメンバーが凄い
ナポレオン、黒船のペリー、マッカーサー、などなどです
世界の歴代戦争のすべてがこの秘密結社が起こしてるし、決着もさせているようです
投稿: 玉井人 | 2008年10月 6日 (月) 20時23分
皆さん熱いコメントを戴き感激しています。
kazuyoo様 いつもコメント有難うございます。ホント、付け刃なんですよ。幕末に興味を持ったのは、まああ・・・流行り病みたいなものです。
kju様 「アメリカと決別し、ユーロー辺りの同盟やイギリス,インドなど新しい安全保障を確立するべきだと何時も思うのですが」って、可能なんでしょうかねえ。アメリカ、本当にあの国の動きは問題ですけど・・・かと言って・・・とも角、日本、なんだか頼りないですねえ。
酒徒善人様 くじら肉ってわりと安かったですよ。良く食卓に上がってました。
あきみず様 その通りです。あの感情的なグリーンピースなんて、理解に苦しみます。とも角アメリカはくじらを取りまくってたって聞いています。
テラ様 この本は当時の漂流民の群像です。でも、みんな、今の日本人より立派なんですよ。勤勉で正直、約束を守ります。それに、中国人は全く信用されていませんね。本当に私達日本人、堕落したんじゃないでしょうか。
秋きちね様 しかし、もう、守るって可能なんでしょうが。もう、随分前にどこかの本で読んだのですけど、もう世界を7回くらい壊すほどの核兵器の上で生活してるんだ・・・って。今なら???怖ろしいことです。
nyar-nyar様 当時、ランプや発動機の進歩で鯨油は非常に需要が高く、太平洋は鯨獲りの船が一杯いたんですって。それに、外国の船は大洋を航海できるのに日本の船は岸伝いに走っていて、嵐で外洋に出ると、すぐ難破したそうですよ。やっぱり、鎖国なんかしてたから遅れてたんですね。
投稿: 山口ももり | 2008年10月 5日 (日) 22時50分
ジョン万次郎はしっていましたが、アメリカ彦蔵は・・・
広い海で難破して助けられるなんて、それだけで彦蔵さんの運が感じられますね。
長州と薩摩が影で手を組んでいたなんて、ちっとも知らなかった。日本史も習ったはずだけど・・・
投稿: nyar-nyar | 2008年10月 5日 (日) 21時28分
激動の時代、幕末は日本における革命期ですね。多くの傑人を輩出しました。武器の売買はそれだけを取り上げれば悪なのでしょうけれど、周囲の状況を鑑みると単に否定出来ない面が多々ありますから。
この世の中から武器一切を無くすことが出来ない以上、守るための武器というのも必要になる、これはディレンマです。
投稿: 秋ぎつね | 2008年10月 5日 (日) 14時16分
彦蔵の生地播磨町は私が住む加古川市に隣接しております。
それだけに彼には親しみがありまして私も若い頃彼に関する本を読みあさりました。
ところでアメリカは武器を開発しては使うための戦争をいつまで続けるのでしょうかね。
一般市民は善良なのでしようが。
投稿: テラ | 2008年10月 5日 (日) 10時19分
アメリカ彦蔵の名前は知りませんでした
アメリカの捕鯨船は鯨油をとるだけで
日本みたいに何から何まで利用しつくして
お墓まで作っているのに比べると、いまの
捕鯨禁止はあまりにも理不尽です
投稿: あきみず | 2008年10月 4日 (土) 19時45分
幕末の頃って、アメリカの捕鯨船が話によく登場してきますよね。
今は捕鯨に反対!って言っているようなのですが・・・?
そんなこと書いていたら、鯨肉を食べたくなってきました。
“はりはり鍋”食べた~い!
投稿: 酒徒善人 | 2008年10月 4日 (土) 16時34分
おはようございます。
ママチャリの活躍、京都もこれから秋が加速しますね。
京都の秋・庭園は世界一。久しく行っていないので見たいところが、いっぱいあるのですが。
グラバーもかなりヒドイ成上がり・・・商人と言うものは、世界中何処も同じですね。南蛮人の歴史に詳しい白石一郎の本が面白いと思います。長州も白石と言う豪商が幕末を支え、特に高杉晋作の騎兵隊など商人の先見性は、凄いな~と感心させられます。
長崎も同じですね。アメリカと敵対するイランにアメリカ製造の武器を売っているのですから・・・不思議な話です。
アメリカの一番の産業が軍事産業・・・世界中で武器を売っています。自由と言うなの・・・戦争・・・不思議な国です。
日本もアメリカと決別し、ユーロー辺りの同盟やイギリス,インドなど新しい安全保障を確立するべきだと何時も思うのですが、
世界では、まだ50カ所で武力衝突、犠牲者は、何時も市民、金持ちのために泣かされる・・武器商人がこれからも活躍する限り
世界の平和は無いのでしょうね。
投稿: kju96 | 2008年10月 4日 (土) 10時07分
武器商人もピストルが規制できないのも、根は一緒かもしれません。
彦太郎さんのことは、初耳です。難破してアメリカへですか。なぜこの方は有名にならなかったのかな?。
綺麗な絵も秋の風情ですね。
投稿: kazuyoo60 | 2008年10月 4日 (土) 08時49分