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2008年4月16日 (水)

どちらが稀代の詐欺師???カリオストロとゲーテ

Sisirii036

「カリオストロ」と聞いて、耳がピンと立つ人とは、ゼヒゼヒ、お友達になりたいなあ。稀代の詐欺師、カリオストロ。もし、マリー・アントワネットが登場する話を読まれた方なら、必ず耳にする名前です。 
 有名な「ダイヤモンドの首飾り事件」先王、ルイ15世が愛人のために作らせた、超弩級の豪華な首飾り。ところがルイ15世は急死。首飾りは買い手を失って、宝石商はマッツァオ!!!「バラさないで、なんとか、この豪華な首飾りを売りたい。お妃、マリー・アントワネット様なら???」ところが、さすがの王妃も、「買う」とは言いませんでした。もう、この当時、自分の浪費が、革命気分を煽る手合いによって喧伝されていましたし、国庫には、実際お金がなかったのです。
 そこに目をつけたのが、カリオストロとバロア・ド・ラモットという女。女は、今は落ちぶれていますが、前のバロア王家の末裔です。ヴァロア・ド・ラモットは上手く女官になって宮廷に入り込みます。そして、一計を案じるのがカリオストロ。3枚目として、ローアン大司教という男に目星をつけます。ローアン大司教は若い頃オーストリアにあり、素行が良くなく、マリア・テレジアが大変嫌っていた人物です。母親から、ローアン嫌いを吹き込まれているマリー・アントワネットは彼をシカトし続けます。なんとか宮廷で、上手く立ち回りたいローアン大司教に、ソッとささやいたのが、カリオストロ。「あの首飾り、実は王妃様は買いたいのですが、周りがうるさいもんで・・・。だからぁ、あなた様が、買ったということにして、後から、代金は王妃様がお払いになる、という事にしてはいかがでしょう」
 ローアン大司教はその手にマンマとのり、首飾りを受け取って、お金を立て替えて支払いました。この受け取ったお金を宝石商には渡さず、ロンドンへドロンしたのが、カリオストロとバロア・ド・ラモット。集金に宮廷に現れた宝石商から、「お約束の・・・・首飾りのお金を・・・」と切り出され、驚いたマリー・アントワネットとルイ16世の前にローアン大司教が呼びだされます。王夫妻は彼を激しく宮廷で非難。ところが、同情はルーアン大司教に集まりました。「本当は王妃が買うはずだったんだ???・・・」王妃の浪費は、当時のマスコミ・・・当時、印刷術は大変盛んでした・・・の格好の話題になりました。王妃のイメージを決定的に傷つけ、革命へと、大きく動かしてしまった事件です。
 
Sisirii035

 ここから先は、「シチリア島へ」  寺尾佐樹子 角川文庫・・・を要約します。カリオストロはパレルモ生まれ、パリのバスティーユ牢獄に幽閉された後、ゲーテがイタリアに旅行していた頃はロンドンに滞在していたといいます。その、カリオストロの留守宅を、なんと、ゲーテはカリオストロの友人と称して訪れ、カリオストロのロンドンでの状況を報告するという・・・これって、詐欺じゃありません???詐欺とまではいえなくても大ウソです。ゲーテは彼の家族から大歓迎されて、彼の借金を払おうか、と、ちょっとは思ったけど、「やっぱり旅行のお金が減るからイヤ」と払わなかったとか。パレルモ市内には、「カリオストロの住まい跡」という看板が幾つかあり、それが何処からたどっても、大きなゴミ箱に行き着く・・・さぁ・すぅ・がぁ・・・・稀代の詐欺師、現代人まで、うまくちょろまかしてる。スケッチ、上はパレルモ、マルトラーナ教会、左、サン・カタルド教会、右。 下はカテドラル(No686)

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コメント

マーちゃん様 ちゃぐまま様

 心配になって、今、遠藤周作「王妃マリー・アントワネット」と藤本ひとみ「マリー・アントワネットの生涯」を確かめましたら、しっかり「カリオストロ」ありました。シュテファン・ツバイクもしっかり。結構ハマって読んでた時があったのです。今、パラパラ読みしていたら、遠藤周作、もう一度読みなおしたくなりました。アニエスという社会の不平等を憎む修道女は作家の創作でしょうけれど、背景の登場人物は随分調べてあるようです。もう、一度読み直してみましょう。こうやって、面白くて読みたい本は増えるばかり。最近では、以前読んだ本を読み直す事が多いです。すっかり忘れていて、新しい本のように新鮮で驚くのがおかしいです。忘れるって、嬉しいことです。何度でも感激できるんですもの。

投稿: 山口ももり | 2008年4月18日 (金) 08時36分

ももりさん ”ナポリ”の記事にコメント書いたのに・・
飛んじゃってました
改めてお帰りなさい、そして私も只今です。
イタリアはいかがでしたか?ゴミは兎も角風景が綺麗だったのでは
いつかは行ってみたい国でもあります。

投稿: nyar-nyar | 2008年4月17日 (木) 22時39分

ももりさん、おかえりなさい♪
私も遠藤周作氏の「王妃マリーアントワネット」は読んだのですが
カリオストロという名前は記憶にないです(汗)。
映画を観ても本を読んでも内容が頭に残らなくて・・・タハッ
ゲーテはウソつきだったのですね(笑)。詩人にウソはつきものなのでしょうか?

投稿: マーちゃん | 2008年4月17日 (木) 19時28分

ももりさん、先のコメントはチャグママでした。

投稿: ちゃぐまま | 2008年4月16日 (水) 17時20分

ももりさん!
「友達」の解除をしないで下さいね。
「カリオストロ」の名前は記憶していませんでした。
でもこの話は遠藤周作のマりーアントワネンットで読んだことがありますからね。
それにしても博識な楽しい記事が満載ですね~。

投稿: | 2008年4月16日 (水) 17時19分

こんにちは
遅くなりましたが、お帰りなさい。
カリオストロとゲーテ・・どちらが詐欺師・・?
面白いですね。
ももりさんの南イタリア旅行。
楽しかったようですね。

この一週間、東京や大阪で会議でしたので、
ももりさんのイタリア紀行、
じっくり読ませていただきます。
今日からブログ再会です。
コメント有り難うございます。


投稿: kju96 | 2008年4月16日 (水) 12時59分

上に立つ方の不幸ですね。周りが思惑で動いた結果、思わぬ方向にも行きます。
詐欺師、嫌な言葉です。騙しの意図をもった電話を何度も受けています。もちろん断ってますが。棚ぼたなんてあるはずないです。

投稿: kazuyoo60 | 2008年4月16日 (水) 09時26分

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