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2008年3月 6日 (木)

ダーチャ マライーニってこんなに美しい人

Hina
 あれは、何処やったんやろ???どうしても思い出せない。服を着せた骸骨が壁面全体を埋めた修道院。腰と首を支えられて壁面にぶら下がっている骸骨が、不思議なものを見るように通過する私達を眺めている。「へええ、骸骨って表情たっぷりなんや!!凶暴な顔もあれば、気難しい顔もある。なんやら、うっとりしたような顔つきの骸骨もある・・・・犯罪者ときけば、寒くなるような・・・」少し、妙な臭いがするし、寒い風が吹き抜けていく。
 ダーチャ・マライーニ描くシチリア貴族。主人公、マリアンナは死産の3人も含めて10人の子を生む。全く、家父長の絶対的権力と暴力的な性支配、猛禽類の愛の概念・・・と作家は語っています。喜びもなにも無く、耐え忍ぶだけ。そして、亭主の公爵が死んだ時、彼女は40才でした。夫の死によって初めて可能になった再生。目覚めていく彼女の命。マリアンヌは無類の読書好き。読書好きというよりも、本の中にしかなかった生きることへの問いかけは、夫、公爵が取り仕切っていた因習との決別を意味します。そして目の前の現実は???初めての小娘のような恋のときめき・・・
 夫、公爵の死体が、カップチーノ修道院に治められてミイラにされる・・・確かに、ももりも見たことのある骸骨を治めた修道院の地下風景。あれは一体???どこやったんやろ???メモ魔なのに、どこをさがしても見当たらない。
 夫の死後、初めて領地へ出向き直面する余りにもすざまじい貧困。糞尿にまみれた土民の土の家。逃げ出した彼女に伸びてくる強奪者の腕・・・・本の中の知識なんかは・・あんなものは!!!!

作家、ダーチャ・マライ-ニはこんな美しい女性です。写真は「シチーリアの雅歌」晶文社より転載しました。(No669) 

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コメント

シチリアは食べ物も美味しいと聞きました。
私も、機会があれば行ってみたいです。
行く前にはこの本を読むことにしましょう!

投稿: 酒徒善人 | 2008年3月 6日 (木) 23時07分

とてもチャーミングな雰囲気を持っている女性ですね。
サガンも独特な魅力がありましたよね~。昔、憧れました。
美貌と知性、天は彼女に二物を与えたようですね。
日本の収容所生活は、後の作家活動に影響を与えたのでしょうかねぇ。

投稿: マーちゃん | 2008年3月 6日 (木) 16時39分

こんにちは
シリリア島は、20世紀、第2次世界大戦まで、いろんな国に支配されて来た島、この間,BSで「パットン大将軍」でもドイツ軍支配から米英連合軍の攻防・・この島は、常に戦火の中で生きてきたのだな~と思いました。この島の貴族たちは、時代と共に、大変な時代を乗り越えてきたのだと改めて感じました。
「山猫」で描かれているシチリアしかり、第2次世界大戦の問いも耐えてきたのでしょうね。
マフィアが生き残ったのも理解できる歴史背景ですね。

投稿: kju96 | 2008年3月 6日 (木) 14時28分

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