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2007年12月21日 (金)

ピカソの恋人 108億円

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 2006年5月5日、NYのサザビーのオークションでピカソの恋人「ドラ・マールと猫」が108億円で落札されました。今まで個人が持っていたんだそうです。ドラ・マールのことは、昨日書きました。
108億円の絵のモデルとしての、ドラの扱いは、それは、酷いものでした。ピカソはしばしばドラを殴り、意識を失った彼女を置き去りにしたりもしました。「ドラは口笛を吹いたらすぐ飛んでくる、「カズベク・・・犬」と同じだ」と放言してはばかりませんでした。シュール・レアリズムの女神は、貶められ、絵の中に、顔も体も怒りにまかせてむしりとられて再現されたのです。
 ピカソのこの時期はドイツ軍がマジノ線を突破して、パリは陥落し、ピカソの家も占領され、大きなテーブルは庭に持ち出されて、兵隊の食事机になっていました。ピカソのやり場のない怒りも、ドラの上に増幅されていたかもしれません。
 ピカソの絵の多くは、絵日記そのもので、日常生活を絵に残していて、面白い事にその年月日を書き込んでいます。青の時代、バラ色の時代、キュビスム、又、クラシックに戻り・・・・エッチング、彫刻、陶器と限りなく変化していきます。池田満寿夫がその著「私のピカソ」の中にうがった事を書いています。「作風が変わらないと、必ず停滞する。だから、破壊しないと前に進めない」・・・ウ・ウーン・・・
 新聞の写真で見るこの絵のドラは、生き生きと綺麗です。まあ、目が、耳の横にあって、こんな現物が現れたら、卒倒するけど・・・確か市場最高額の絵も・・・ウ・ウーン誰だったか???ビル・ゲイツが持っているんだったか??やっぱり男達にとって、天下を獲った、しかも、絵筆一本で、と言うことが、こんな女性の敵であるところも、又々、一層タマラン魅力なんでしょうか。(No631)

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コメント

メリークリスマス。
エネルギッシュな素敵なももりさんへ。
何時もありがとうございます。


投稿: kju96 | 2007年12月25日 (火) 01時26分

こんにちは!
ももりさんのゴッホの解説、とてもわかりやすく
面白く読みました。
付かず離れず・・・がよかったです。

棟方志功は「わだばゴッホになる」といいましたが、
ピカソになるといわなくてよかった・・・。

投稿: ちゃぐまま | 2007年12月22日 (土) 15時24分

ピカソについて詳しく書かれてらっしゃるので為になります。
つくづく人格と才能は一致しない(それとも彼の場合してるのでしょうか?)ものだと痛感させられます。
それでも彼には尽くさせる何かがあったのでしょうね。
同姓としては到底理解できませんが...。

投稿: 秋ぎつね | 2007年12月21日 (金) 23時00分

先日、サンパウロで絵画の盗難があったとか・・・
ピカソの絵だったとか・・・
もの凄い被害額が書かれていましたね。

投稿: 酒徒善人 | 2007年12月21日 (金) 21時58分

若い頃、ただピカソが好きで同じ時代を生きたかったと。
思ったりもしたけれど、女の生き方をピカソの人生を生きた女性に見ると、私は誰に近いかな。でも偉大な天才の中に入るとやはり、つぶれてしまうでしょうネ。
藤村靖之さんの非電化工房がおもしろいですよ。


投稿: はなこ | 2007年12月21日 (金) 11時59分

1枚の絵に高値です。段々高騰するのでしょう。
聞くだけの世界ですが。

投稿: kazuyoo60 | 2007年12月21日 (金) 09時37分

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