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2007年6月15日 (金)

スコットランドとイングランド

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 話が長くなるし、うまく説明できそうにない位ややこしいけど、ちょっとお話したい。1543年、スコットランドの女王メアリは、生後1週間で、父王ジェームス5世の死により、女王として即位した。彼女の祖母がイングランド王ヘンリー7世の娘であったから、イングランドの王位継承権がある。当時イングランとスコットランドは別の国で、常に戦っていた。スコットランドはイングランドと対抗する為、フランスと結び、メアリの父はフランスから王妃マリー・ド・ギーズを迎えていた。そのフランスから来た王妃のために建てたのがスターリング城(スケッチ 上)
 ジェームス5世は、イングランドとの絶え間ない戦いに疲れ果て、壊滅的な痛手をうけて、やっと、エディンバラ城にたどり着いたものの2週間後に死んだ。12月14日のこと。メアリが生まれたのは12月8日。 こうして、ゆりかごに眠る女王が誕生した。
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 一方、お隣のイングランドのヘンリー8世、このしたたかな王は、あわよくば「スコットランドの地を」と、メアリを息子エドワードの嫁にと画策する。二人の婚約が、脅迫的に決められた時、メアリーはまだ生後5ヶ月。エドワードは5才。しかし、イングランド大嫌いのメアリの母、マリーはその申し出から逃れ、スターリング城へ逃れる。ヘンリーは、後ろから手を回して買収しているスコットランド貴族を引き込んで「スコットランド人への制裁」「聖なる戦い」をしかけた。エディンバラ城(スケッチ 中)はなんとか持ちこたえたものの、ホリルード宮殿(スケッチ 下)は略奪、エディンバラの町は2日2晩燃えた。気丈な母、マリーはメアリを密かにダンケルトの城に移す。母は強し。この時代、女性たちは実に強い。男達の強さは、力に訴えるばかりだけど、女たちの、権力と、その術策や駆け引きの凄さは、男の比ではない。結局、マリーの故国、フランス王家の王子と婚約。そして、5才にして渡仏。ヘンリーの魔手から逃れたことをも意味した。金の馬車に乗って、4人の、同じメアリという名の侍女を連れて、フランスへ、それは、表向き、夢のようなお輿入れだった。そ・し・て・・・・美貌の、生まれついての女王は、イングランドのエリザベス1世との運命的とも言えるドラマティックな対決をする・・・どうです???おしゃべりしてる方だって、ややこしくって、目がグルグルするのに・・・スミマセン。スケッチは上から、スターリング城、エディンバラ城、ホリルード城(No600)
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コメント

ももりさん、おはようございます。
素晴らしいスケッチですね~
これから、この地の歴史を思う時に、こういうスケッチは欠かせません。
スコットランドとイングランドの、特に王家に生まれた人々の運命など知ると、やはりヨーロッパ人は外交が上手くなるはずと思わざるを得ません。日本の戦国時代と比べてみましたが(笑)

投稿: ミーシャ | 2007年6月19日 (火) 08時53分

ももりさんのスケッチが物語を蘇らせます。
この時代のイギリスやイングランドは、映画で描かれているのを観ていますが、文献とか本を読んだことが無いので勉強になります。

投稿: kju96 | 2007年6月16日 (土) 12時18分

何だか複雑怪奇で系図でも書かないと、私の頭には入りませんよ(-_-;)そうでなくても最近硬くなりつつ・・・
でもスコットランドとイングランドと  そしてアイルランドとあるのがわかりました。

投稿: nyar-nyar | 2007年6月15日 (金) 20時15分

こんばんは、ももりさん。
まとめて頂いて、有難うございます。お蔭で良く解り勉強になりました。
メアリー・スチュアートの父ジェームズ5世とエリザベス1世は、従姉弟同士なのですね。
ジェームズ5世の母マーガレット・テューダーの弟がヘンリー8世、その妹に、フランス王ルイ12世と結婚をしましたメアリー・テューダーがいるのですが、あと一人エリザベス1世と異母姉妹のメアリー1世がいて、やたら、メアリーが多くて、間違えそうです。

イタリア人女性作家、ダーチャ・マライーニ作で、血なまぐさい宗教戦争と華やかなイギリス・ルネサンス文芸の黄金時代である16世紀に生き、女王としてではなく女性としての生涯を送ったスコットランド女王メアリー・スチュアートは、処女王と呼ばれ、私が愛するのは、イングランドだけとしたイングランド女王エリザベス1世という同時代に同じ島の中に生きた二人の女王を描いた作品がありました。

投稿: SUKIPIO | 2007年6月15日 (金) 19時56分

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