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2007年6月16日 (土)

宗教は人を救うか・・イギリス便り

Ingland092
 イングランドとスコトットランド・・・ずーっと、イライラと、戦ってばかりいましたが、背景に宗教の違いがありました。カトリックとプロテスタント・・・イギリスのヘンリー8世が離婚のためとて、ローマから離れ、イギリス国教会を建てたことはお話しました。スコットランドはカトリック、お互いに信じる宗教のためと、戦っていますが、実は、領土的野心や、まいないを貰って従っているのです。
 1547年、ヘンリー8世の死後、王位を継いだ王子エドワ-ドは、15歳で死にます。後を継いだのが「ブラッディーメアリ」と呼ばれる、最初の妻とのあいだに生まれた娘・・・この辺り、スコットランドのメアリとか、ややこしいけど別人です。彼女は長く弾圧されていたカトリックに戻そうと、激しくプロテスタントを弾圧しました。そして、カトリック国、スペイン皇太子のフェリーペとロンドンで結婚。スケッチは、結婚したウエストミンスター大寺院
 「ブラッディーメアリ」って甘いカクテルがあるって、コメントを頂ました。「真っ赤なのかな」って想像しますが、メアリのやったことを思い出したら、ちょっと飲めそうにありません。民衆の不満の視線は、当然、母違いのエリザベスの下に集まります。反乱も起こり、エリザベスはロンドン塔に・・ 
 小雨の降りしきる、霧の中の3月のロンドン、テームズ川を運ばれ「反逆者の門」からロンドン塔へ。「ワイアットの反乱」は結局、証拠無しとのことで、中庭に引きずり出される事はありませんでした。後日、スコットランドのメアリのどこか、ノー天気な、思慮を欠くヘタな世渡りに比べ、エリザベスの、苛酷な経験の数々・・・幼い日に母は刑死、家庭教師の城で育ち、裁判では、身の潔白を主張し続けた・・・その人生の知恵は、おのずから2人の運命を分けたのでした。Ingland093
 スケッチはバッキンガム宮殿。現代も、どうやらキリスト教とイスラム教が大きく対立しそうな不安で一杯です。宗教の違いで人間が不幸になってはいけないと信じます。(NO601)

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コメント

宗教はお互いを認め合うことから始まると思うのですが、実際には弾圧や虐殺・戦争と矛盾したことばかり引き起こしてますね。
本来「平等社会」を謳った共産主義国に、大きな格差があることも矛盾ですね(苦笑)

投稿: ミーシャ | 2007年6月19日 (火) 09時07分

ももりさん、紛らわしい書き方でごめんなさい。
ブラディマリー(メアリ)は普通は甘くないカクテルなんですよ。
こちらを参考にご覧下さい。
http://www.misichan.com/cocktail/d/cocktail50.html
私はケチャップ入りは飲んだことがありませんが、若し入れれば
少し甘みが出るかもしれませんね^^ 
確かに見た目は血みどろで、歴史を思い出すと躊躇ってしまうかも…

投稿: 山桜 | 2007年6月17日 (日) 15時06分

大変難しい話、高校時代にカタカナの人名が覚えられずに、
世界史で苦労したことしか記憶にありません。
ただ、スコットランドは遥か北にあるのですよね。
冬の寒さを想像するだけで、身体が震えてしまいそうです。
でも、今頃は美しいのでしょうねぇ~

投稿: 酒徒善人 | 2007年6月16日 (土) 23時04分

こんばんは、ももりさん。私のブログでは、大変内容のありますコメントを頂き有難うございました。

この時代は、映画「エリザベス」(1998)を見ましたので、少し頭の中が整理されました。
平たく申せば、遠縁同士の争いなのですね。
以下は、そのスタッフ及びキャストです。
イングランドの女王エリザベス一世の数奇な半生を描く歴史大作。監督は「女盗賊プーラン」のシェカール・カブール。脚本は「ミーティング・ビーナス」のマイケル・ハースト。美術は「キャメロット・ガーデンの少女」のアレクサンドラ・バーン。衣裳は「ハムレット」のアレクサンドラ・バーン。出演は、新教派のエリザベスに「オスカーとルシンダ」のケイト・ブランシェット、「恋におちたシェイクスピア」から、エリザベスの恋人ロバートにジョセフ・ファインズと新教派のウォルシンガムにジョフリー・ラッシュ、スコットランド女王メアリーには「ペダル・ドゥース」のファニー・アルダン。

一般的なブラッディ・メアリー(メアリー1世)像は、スペイン王家出身のキャサリンを母に持ったメアリーは、スペイン流の厳格な教育を受け、また熱心なカトリックの教えの元で、母から戦闘的とも言えるカトリシズムを受け継いだ彼女は、両親の離婚に続き、父王(ヘンリー8世)の宗教政策下や異母弟エドワード6世(母は、アン・ブーリンの侍女のジェーン・シーモア)の即位後にカトリック教徒としての弾圧を経験し、そして自らが女王となってからはそれまでの『報復措置』として新教を弾圧するに及び、巻き添えを食っただけのジェーン・グレイまでもがその犠牲となります。しかも血縁とはいえ、旧教国スペインの国王フェリペとの結婚という売国行為に至り、大いに国民の反感を買っただけでなく、スペインに組してフランスと敵対し、ついには大陸最後の領土であるカレーを失うという失態を犯し、失意のうちにこの世を去った事となっています。
メアリーの場合、同情的に考えれば、異母妹のエリザベス1世や従姉妹のジェーン・グレイといったイギリス史のヒロインと比較される悲しさがあり、片やイギリスを世界帝国としての繁栄へと導く礎を築いたとされるエリザベス、片やその可憐な容姿と悲劇的な人生から「九日女王」という悲劇のヒロインとして持ち上げられるジェーン。その2人と比べられるメアリーは敵(かたき)役としてはうってつけなのでしょう。
(参考、世界歴史・中世ヨーロッパ)
一方スコットランド女王のメアリー・スチュアートは、父のジェームズ5世とマー同じ母マーガレット・テューダーの娘で異父妹にあたるガレット・ダグラス(エリザベスの従姉)の子で、従弟のダーンリー卿ヘンリーと再婚し、後のイングランド、アイルランド王と、ジェームズ1世スコットランド王としてのジェームズ6世を生む。やがて二人の仲は冷え切り、そんな中、エディンバラの教会で、ダーンリー卿が殺害される。容疑は、メアリーにかかりますが、後に偽造された説が有力となっています。
やがて1586年のバビントン事件(カトリックのアンソニー・バビントンがエリザベスの暗殺を狙った事件)の関与の証拠が出た事で、処刑されます。
世界の根深い宗教戦争は、日本人の様な宗教感覚では、理解し難い処ですね。

投稿: SUKIPIO | 2007年6月16日 (土) 20時13分

おはようございます。
宗教が政治に利用されるのは、どこも同じ。
ももリワールドでイギリスやイングランドの歴史が
広がります。エリザベス1生後の豊なイギリス。
その時代に生まれたシィクスピアなど勉強しようと思っております。

投稿: kju96 | 2007年6月16日 (土) 12時15分

 スコットランドとイングランド・・・!
 同じ島(もっと大きいか?)なのに領土争い?
 それとも、ももりさん曰く宗教を翳しての欲ボケ争い?
 それじゃ今のイラクと同じじゃん!
 日本も戦国時代は小さい島国で領土争いしてたもんね。
 大名達は殆どが曹洞宗を信じていたみたいで、東北には他の宗派の寺院は圧倒的に少ないですよ。
 男爵様は浄土真宗の「こうしょう寺」派(こうしょうの字が思い出せない)だけど、右も左も曹洞宗のお寺ばかりで浄土真宗のお寺が無い。
 これじゃ死ねないよ・・・!
 だから、世に憚るのじゃ!

投稿: 男爵様 | 2007年6月16日 (土) 10時24分

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