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2007年1月18日 (木)

お茶漬けなら、やっぱり京都

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 この本、面白いんですよ。あれって思うような京都の知識の隙間を鋭く取りあげて、京都の歴史や人情を描いています。ももりは京都に生まれ、京都の田舎で青春前期を過し、中京に嫁いで、今では京都ほど住みやすいところはないと思っていまが、それでも、京都には京都独特のクセがあるとは思います。そのクセさえ呑み込めば、京都はとっても住みやすい。いい意味でドライ、適当に距離を置きながら、波風たてずに助け合います。長い間、都びとで、権力者の目に留まらないように助け合ってきた土地柄なのかもしれません。
京都が多分に誤解されているのは、あの、「お茶漬け」の落語。京都の人が
「まあ、上がってお茶漬けでも」って言ってくれても、それを真に受けてはダメ。おあいそを言ってるだけで、心の中では、「はよ帰ってえな」って思ってる・・・とか???そんな事はありませんよ。お茶漬けがないのに「まあ、お茶漬けでも」とは言いません。どうぞ、喜んで食べてあげてください。
 でも、こんなももりでも、せんど、腹を立てた京都のあいさつ言葉を一つ二つをここでバラしましょう。中京の真ん中の、古い家に、たった一つ粒落ちた異人種みたいなケッタイな嫁だった頃のこと、まあ、例えば・・・ちょっとお出かけ・・ご近所のちょいウルサオバサンが「どこ行きえ??」って聞いてきます。この言葉にどんなに腹を立てたことでしょう。
「ええとぉ・・・ちょっと大阪行って、そこから神戸へ・・・」なあんて、答えながら心の中で「なんで、こんなプライヴェートなこと、聞かれなあかんのん???」ってプリプリ。でも、それは、ほんのあいさつの言葉なのです。「こんにちわ」の代わりなんです。。「ちょっと。そこまで」って答えれば良いだけなんですよ。それに気がついたのは、大分たってからでした。そう、どこへ行くときだって「ちょっとそこまで・・・」。相手はそれ以上は聞きません。「あ・あ・あ・聞かれたくないんやな」って感じなんです。そこのニュアンスは、ちょっと説明がむつかしいかもしれへんなあ。つまりぃ、やんわり取材拒否してる。
又々、姑が寝込んだ時、「おばあちゃん、どうえ??」って・・・・・「昨日からちょっと熱があって・・・ご飯が・・・」なあんて・・・ある日、気がつきました。相手は別に何も知りたがってない。「こんにちわ」の代わりなんだって。「機嫌ようしたはります」って言っとけば良いだけなんです。相手に意地悪を言っているという意識がないのに、こちらだけが腹を立てているってのは、エネルギーのムダ使い。という風にすっかり京都の風になじんだももりです。写真は、黒田正子著「京都の不思議」光村推古書院 
黒田正子氏に触発されて今年は、ももりも京都について書いていてみようと思っています。せっかく京都に住んでいるんですもの。ナマ情報もできるだけ取材しましょう。(No499)

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コメント

桂 枝雀師匠の 京の茶漬け にもきっちりでて来ます。まくらにも どちらまで、ちょとそこまで、とあり あいそ言葉なんですね。ももりさんの若い頃が、
しのばれます こんな話を集めてももり流に、紹介して下さい。

投稿: あきみず | 2007年1月21日 (日) 19時38分

ももりさん、こんばんは。
京都に限らず、日本の会話には良くも悪くも含みがある場合がありますね。これは日本人にしか分からない面白い分化だと思ってます。日本人でも難しいかな(笑)
京都と言うと、以前お茶屋さんでいろいろと教わったのですが、古都意識が強く、排他的であり、他県から移転して来た人にはなかなか馴染めないと聞いたのですが、どうなのでしょう?
今、ドラマの「エライところに嫁いでしまった」で、その土地の「しきたり」が浮上してます(笑) ちょっと、それを思い出しました。 

投稿: ミーシャ | 2007年1月20日 (土) 20時25分

居酒屋でも最後にお茶漬けが出てくるところがあります。
もちろん注文もしないのに・・・
それは「閉店時間だから早く帰って」という合図だと理解しています。

投稿: 酒徒善人 | 2007年1月19日 (金) 21時20分

京都生まれの京都育ちのももりさんは、さすがに土地柄のことよくとらえておりますね。こんなふうに、お国柄のこと、書いてみるのも面白いですね。子供の頃から20代中頃まであちらこちら移り歩いた私は、その土地のこと、深く捉えることは出来ませんでしたので、ももりさんの京都考にはとても興味を持ちました。今、住んでいる仙台は、三十数年経ちますので土地柄はつかめますが、こちらでも挨拶代わりに「どちらへ?」と聞きます。(もっとも挨拶ですから答えを期待していません。)ただ、今の若い人達は少し違うかも知れませんね。また、少し田舎の方になると、おあいそではなく本音で「お茶どうぞ」と言ってくれますね。所変わればでその土地柄のこと知りたいです。

投稿: ミッチ | 2007年1月18日 (木) 21時59分

京都のカクヤ?お漬物を細かく刻んであるもの、アレのお茶漬け、
美味しいですね。 あれはカリカリ音を立てるとはしたないからですか?

東京では「どちらへ?」とは聞きません。
でも、出掛ける人に「お出掛けですか?」っていう意味の無い挨拶はします。
(レレレのおじさんも言ってますね^^)
あとは「いいお天気ですね~」かな? 当たり障りのないのが多いですね。

ももりさんの京都本、とても楽しみです!
今から予約しておきます。 サインして下さいね♪♪

投稿: 山桜 | 2007年1月18日 (木) 15時54分

貴重な話。ありがとうございます。
よっとそこまで・・は東京や福岡も使っているようにおもいます。
やはり京都の影響ですね。
私も小さい時の記憶を辿っております。
ももリさんの小さい時や世相など是非、教えてください。
楽しみにしております。
小さい時、ももりさんのような書家や画家の人達と沢山交流し
こんな楽しい人達が存在するのかと・・毎日が楽しみでした。

投稿: kju96 | 2007年1月18日 (木) 11時38分

誘われても、あがったらいけない!ってのはよく聞くエピソードですよね。
ま、はちにはありえないシチュエーションですが。
でも、そんな京都の裏話!?期待してます(*≧m≦)

投稿: はち | 2007年1月18日 (木) 11時18分

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